価格: | ¥10340 |
著者: | 小川原宏幸 |
出版社: | 岩波書店 |
発行年月: | 2010年01月 |
ISBN: | 9784000221795 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | 在庫あり |
日露戦争から韓国併合(一九〇四ー一九一〇)に至る日本による朝鮮の植民地化過程を、伊藤博文をはじめとする日本の政治家の植民地統治構想、朝鮮半島をとりまく国際関係、朝鮮社会の三つを基軸に考察した日朝関係の研究書。初代統監となった伊藤博文は、従来言われてきた「保護国」としての統治ではなく、実際行われた「併合」とはちがうが、もう一つの「併合」構想にもとづいて統治を行おうとしたこと、また、実際の「併合」後の朝鮮統治が武断的になったのは、伊藤の統監辞任や安重根による伊藤射殺によるものではなく、伊藤の「併合」構想が朝鮮社会に受け入れられずに挫折したことが大きな要因であったことを明らかにする。索引を付す。