価格: | ¥4180 |
著者: | 宗像 和重 |
出版社: | 岩波書店 |
発行年月: | 2004年07月27日頃 |
ISBN: | 9784000241298 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
『読売新聞』投書欄に「千住 無丁老農」などの筆名で登場し、論陣を張るこの仮名の投稿者を手繰り、東京大学医学部卒業後の鬱屈した若き森林太郎に同定し、その初心の姿を森鴎外の全生涯に重ねて浮き彫りにする。鴎外研究の画期をなす表題作。ほかに近代日本文学における創作の「制度」となった原稿用紙、印刷された作品の本文の様態、書物となって読者に届くまでの作品の流通など、近代文学研究における最も根底的なテーマを踏み込んで論じる。