価格: | ¥2640 |
著者: | 井出孫六 |
出版社: | 岩波書店 |
発行年月: | 2002年11月 |
ISBN: | 9784000253536 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
「私の家は日本一小さい家だ…じつは、この家の小ささ、という運命から私の民俗学への志も源を発したといってもよいのである…」(『故郷七十年』)と晩年に語らしめた「故郷」には何があったのか。貧しい生い立ちから、やがて文学に目覚め、田山花袋や島崎藤村、国木田独歩らと親しく交流した若き詩人としての姿を丁寧に描出。詩と訣別後、「孤高の農政学者」の懊悩を経て、「峠」へ、そして遠野物語へとたどりつくまで。日本民俗学の父で、日本思想史上に大きな足跡を残した柳田国男。その「民俗学」以前の原風景をたどる。