価格: | ¥1408 |
著者: | 四方田犬彦 |
出版社: | 岩波書店 |
発行年月: | 2011年12月 |
ISBN: | 9784006021948 |
種類: | 文庫 (岩波現代文庫) |
在庫状況: | |
日本植民地の現地女性を演じ、戦後も国境を越えて活躍した李香蘭。軍人の貞淑な妻を演じて、戦後は民主主義の「象徴」となった原節子。日本映画史上、対照的な役割を演じた二人は一九二〇年の同年生まれである。本書は懐古趣味や神話化とは明確に一線を画して、二人の女優をジェンダーと植民地主義、ファシズムとナショナリズムという視点で論じる。二人の女優の神話が醸成されていく過程を比較し分析した本書は、映画史の新たな挑戦である。