価格: | ¥1320 |
著者: | 鶴田敦子 |
出版社: | 朝日新聞出版 |
発行年月: | 2004年02月25日頃 |
ISBN: | 9784022598455 |
種類: | 全集・双書 (朝日選書) |
在庫状況: | |
教科書問題といえば、誰もが歴史教科書を思うだろう。けれど、1996年の教科書検定で、じつは家庭科からも多くの不合格がでていた。そこには検定側のどんな意図があったのか。かつて家庭科は女子だけが学んでいた。男女ともが履修するようになったのは’90年代のこと。生きていくために必要なすべてを家庭で学べるわけではないから、学校教育が重要なのは家庭科も同じ。ところが、戦前から「殖産興業」「富国強兵」「良妻賢母」「経済高度成長」…とスローガンを掲げ、国は教育を通じて都合のいい「家庭像」「人間像」をわれわれに刷り込もうとしてきた。そして少子高齢化社会に向かう現在、高齢者介護は家族だけで支えなければならないというのか。「望ましい家族像」を教科書に描いたところで、少子高齢化はとめられない。