価格: | ¥1870 |
著者: | 保阪正康 |
出版社: | 朝日新聞出版 |
発行年月: | 2019年02月08日頃 |
ISBN: | 9784022630810 |
種類: | 全集・双書 (選書981) |
在庫状況: | 在庫あり |
御製、会見、側近の日記・回顧録など多岐にわたる貴重な資料をもとに、昭和天皇の87年の生涯を辿る。下巻は、最後の行幸となった北海道行幸から、半世紀ぶりのヨーロッパ再訪、沖縄返還への思い、1975年の初のアメリカ訪問を経て、生物学者としての関心、崩御までを詳述する。戦後、日本が経済大国となっていき、戦争の影が社会から少しずつ消えていっても、戦争は天皇の心中には重い傷となって残り続けた。変わりゆく時代のなかで、理想の天皇とはいかなる存在なのか、新憲法の枠内で「象徴天皇」としてどうあるべきかを模索し、平和を祈り、文化的伝統を守り、国民とともにあり続けた後半生。人類史が体験したすべてが詰まった「昭和」という時代を、天皇の生涯から問い直す労作。