価格: | ¥836 |
著者: | 司馬遼太郎 |
出版社: | 朝日新聞出版 |
発行年月: | 2009年04月 |
ISBN: | 9784022644916 |
種類: | 文庫 (朝日文庫) |
在庫状況: | 在庫あり |
明治の日本で、欧米文化を地方に配る配電盤の役割を一手に引き受けた東京。中心は東大をもつ本郷だった。夏目漱石の「三四郎」をテキストにして、東京の成立の玄妙さを考える。登場人場に「日本は亡びるね」といわせた漱石に、深い共感を寄せる。執筆したのはバブルの崩壊が進行中の時代で、筆者も同じことを考えていたのだろう。ラストの三四郎池で、釣りの少年との会話が印象に残る。