マービンは小さな虫の男の子。ニューヨークのアパートのキッチンに、家族と大勢の親せきとともにくらしている。アパートの住人はポンパデー一家。長男のジェームズは、ちょっぴりひっこみじあんの少年だ。マービンはある夜、ジェームズのペン画セットをこっそり使って、小さな絵をかいた。それはジェームズへの誕生日プレゼント。言葉は通じないけれど、人間と虫のあいだに秘密の友情がめばえる。ところが、大人たちはジェームズがかいたと思いこんで、大さわぎ。それはドイツの大画家デューラーそっくりのすばらしい絵だったから!そのことがきっかけで、マービンとジェームズは、美術館の絵画盗難事件にまきこまれ、たったふたり(ひとりと1ぴき)で、絵画どろぼうの世界にのりこんでいくー小学校中学年から。