かつてトランジスタラジオをつくり、ウォークマンをつくって人々の夢を形にしてきた日本の「ものづくり」は、なぜ世界的な影響力を失ってしまったのか。しかし、そのような問いや憂いの一方で、ものづくりが叶える夢の担い手は大企業から「個人」へと交代し、世界規模で急速に影響力を増しつつある。それは「メイカーズムーブメント」。社会の情報化がもたらした“第三の産業革命”とも呼ばれるこの運動は、誰もがネットを通じて部品を調達して組み上げ、世界中に売ることが出来るようになったものづくりの「変革」を意味している。もちろん日本も例外ではない。その開拓者たちとの、未来への対話集。