価格: | ¥555 |
著者: | 山田風太郎 |
出版社: | 角川書店 |
発行年月: | 1989年11月 |
ISBN: | 9784041356401 |
種類: | 文庫 (角川文庫) |
在庫状況: | |
町人文化に彩られた文化十年(1813)、晩秋のある午後。江戸飯田町中阪下にある小さな家屋の二階で、集い語らう二人の翁がいたー。…城は既に落城寸前、時の城主里見義実は一縷の望みを愛犬・八房に託す。“恩を仇で返す不埓者。憎き仇・安西景連の首を取れっ。さすれば我娘・伏姫を嫁にやるぞ、八房”この時まだ義実は気付いていない。この一言が昔の怨念を呼び起し、里見家の未来永劫に関わる重大な一言であったことを…。日本伝奇小説の最高傑作“南総里見八犬伝”と、それを綴った曲亭馬琴の知られざる執筆生活を、著者独自の構成で描き出す世紀の名作。