価格: | ¥416 |
著者: | 和久峻三 |
出版社: | 角川書店 |
発行年月: | 1988年11月 |
ISBN: | 9784041421826 |
種類: | 文庫 (角川文庫) |
在庫状況: | |
比叡山系の山間、杉の木が欝蒼と茂る山林の中に金属商佐伯亮三の屋敷はあった。江里子は住み込み看護婦として、この屋敷の三階の二十畳の部屋に住んでいる。佐伯の妻貴久代は精神分裂症で、仕事の都合上留守がちな佐伯が江里子に妻の世話をさせていた。貴久代の死後も江里子は佐伯邸に留っている。ベンツに乗って町へ買物に行く今の生活を何としても守りたい。賄いに雇った義姉時枝と考え出した計画は、心臓病で病弱な中学3年生の一人息子正輝を誘惑して、というものだった。計画は成功したが結果は意外な方向へ…。可愛いい悪女たちの犯罪を描くミステリー。