価格: | ¥682 |
著者: | 赤川次郎 |
出版社: | 角川書店 |
発行年月: | 1992年12月 |
ISBN: | 9784041497807 |
種類: | 文庫 (角川文庫) |
在庫状況: | |
永瀬敦子はK化学工業の受付嬢、B・Fは庶務課の有田だった。アメリカから重要な客があるというその機会をとらえて、閉鎖が決まった長野工場の組合員が抗議に上京。ロビーで会社側ともみ合いになり、有田は組合員の一人を負傷させた。一か月後、高校生くらいの少女が受付を訪れ、「長野から上京した父が、帰って来ない」と訴えた。課長は、知らぬ存ぜぬの構えだったが、敦子は背後の影を感じた。事件をもみ消そうとする会社側、その圧力に押しつぶされそうになる敦子。有田との葛藤に苦しみながらも、敢然と事件の真相に迫る敦子と少女。真実の愛とロマンを謳いあげて、赤川ミステリーの新境地を開いた、会心の推理秀作登場。