価格: | ¥458 |
著者: | 井沢元彦 |
出版社: | 角川書店 |
発行年月: | 1990年09月 |
ISBN: | 9784041662083 |
種類: | 文庫 (角川文庫) |
在庫状況: | |
元和6(1620)年。大坂夏の陣で豊臣氏が滅亡して5年、家康も没し、名実ともに二代将軍秀忠の時代に入って徳川の治世は定まったかのようだった。しかし、外国貿易とキリスト教信仰をめぐって、幕府の内外では暗闘が繰りひろげられていた。熱心な布教活動の裏にスペインが日本征服の野望をかくしていると見る一派は、当時無双の兵法家として高名だった宮本武蔵の贋者を使って異教徒狩りを繰返していた。本者の武蔵は贋者を追ううち、心ならずも陰謀の渦に呑込まれて行くー。虚実を織りまぜ、風雲の時代を生きた剣豪の内面と歴史の謎に迫る、伝奇時代ロマンの傑作。