価格: | ¥506 |
著者: | 津本陽 |
出版社: | 角川書店 |
発行年月: | 1988年09月 |
ISBN: | 9784041713020 |
種類: | 文庫 (角川文庫) |
在庫状況: | |
幕末、駿河国清水湊で大きな米問屋をいとなむ若き長五郎は、ある日店先に立った旅の僧からあと3年の寿命と告げられる。養父の跡を継いで商いに精を出していた長五郎は、その一言で自分の運命を変えた。彼は店をたたみ、女房を離縁して博徒の群れに身を投じる。-「人間、寿命があれば死なねえ。たとえ死んだところで、体がなくなるだけで、魂はなくならねえんだ」と考えた彼は、修羅の如く東海道筋を渡り歩いて、男伊達として名を上げていく…。名侠客の実像に迫る異色作、本巻は、穂北の久六を斃すまでの前半生を描く。