価格: | ¥533 |
著者: | 和久峻三 |
出版社: | 角川書店 |
発行年月: | 1992年01月 |
ISBN: | 9784041776216 |
種類: | 文庫 (角川文庫) |
在庫状況: | |
日米経済摩擦が沸騰するロサンゼルス。カリフォルニア州の法曹資格をもつ桜田信吾は、第一級殺人で起訴された日本人女性弁護のため、かの地の法廷に立った。夫に捨てられ、異郷に身寄りも生活の糧もなく、思い余った彼女は二歳の息子と心中を図り、生き残ってしまったのだ。日本でなら情状を酌量して軽い罪が常識だ。だがキリスト教圏で自殺は神への冒涜、まして道連れ心中など幼児殺しー最大級の重罪なのだ。12人の陪審員に異なる文化と倫理が重くのしかかる。国境を越えて人は理解しあうことができるのか。そして解き明かされた衝撃の真実とは。米国を舞台に描く法廷推理の傑作。