刑事弁護士のウォーレンは、同情して弁護した男に裏切られ、職務停止処分をくらった。彼は４年のブランクをおいて法廷に戻った。いちど失った信用を回復するためには仕事を選んでいる余裕はない。彼は殺人容疑で逮捕されたホームレスと、愛人を射殺して正当防衛を主張するクラブ経営者の弁護とを同時に担当することになる。そして、まったく関係があるとは見えなかった二つの事件が、ある日突然、結びついていく…。弁護士であるべきか人間であるべきか、過酷なジレンマにおかれた男を描く出色の法廷サスペンス。