価格: | ¥2860 |
著者: | 山折哲雄 |
出版社: | 角川書店 |
発行年月: | 2004年11月 |
ISBN: | 9784047021273 |
種類: | 全集・双書 (角川叢書) |
在庫状況: | 在庫あり |
人類の歴史は、常に民族と宗教による対立を孕んできた。さらに9・11以後、世界の現体制とこれに反逆するテロ国家という図式が生まれた。「文明の衝突」を回避するために、日本の果たし得る役割とは何か。その手がかりは平安時代と江戸時代にある。世界史上にもまれな長い平和期を築いたのは、国家と宗教がかみ合った固有の政治システムや、神仏共生にもとづく多元主義、独自の貴族趣味であった。日本のあるべき姿を真摯に問い続けてきた著者が、日本で培われた平和思想の可能性に迫り、新たな地平を切り拓く刺激的論考。