価格: | ¥854 |
著者: | 森村誠一 |
出版社: | 角川書店 |
発行年月: | 1993年08月 |
ISBN: | 9784047702233 |
種類: | 新書 (カドカワノベルズ) |
在庫状況: | |
池田屋斬り込みの後、沖田の容態が一気に悪化した。敵と戦いながら喀血した沖田にとって、その激闘は余りにも苛酷だったのだ。沖田に想いを寄せるおゆきは、父の半井仲庵から彼の命が長くないことを聞かされて慟哭した。そのころ長州軍が上洛し、会津中心の幕府軍と対峙していた。元来尊皇主義の長州藩としては禁裏から遠ざけられるのは耐え難いことだった。「会津、薩摩に囚われの身の帝をお救いする」という勝手な大義を掲げ、京へ攻め上ってきたのだ。長州が仕掛け、戦いは始まった。新選組も会津軍の一翼を担い出陣したが、鉄砲、大砲の前に殆ど活躍できなかった。蛤御門の変から鳥羽伏見の戦い迄を描く。