価格: | ¥939 |
著者: | 吉村達也 |
出版社: | 角川書店 |
発行年月: | 1996年11月 |
ISBN: | 9784047821088 |
種類: | 新書 (カドカワノベルズ) |
在庫状況: | |
狩人のデビュー曲『あずさ2号』が大ヒットした一九七七年の四月、当時十三歳だった朝比奈耕作少年は、話題の特急『あずさ2号』に乗って旅に出た。隣に乗り合わせたのが、絶世の美女。しかも新宿駅を出てから彼女は涙を流しつづけていた。だが、中学生の朝比奈少年は声をかけることもできないまま途中下車。時は流れて十九年後、朝比奈は、その列車が終点の白馬駅に到着したとき、男の刺殺体が見つかっていたという衝撃的な事実を知る。しかも容疑者は、同業の推理作家・尾身弘之。ところが、松本ー白馬間で事件が起きた一時間ほどのち、尾身はもう横浜で仕事をしていたのだ。