エベニーザ・スクルージは金儲け一筋の老商人である。守銭奴で人嫌いな性格から、町の人々に嫌われているが、本人はまったく気にしていなかった。ある年のクリスマス・イブのこと。死んだはずの親友・マーレイが、亡霊となって現れる。マーレイはスクルージに、守銭奴が辿る悲惨な末路を語っていさめると共に、3人の精霊の来訪を予言した。果たしてスクルージのもとには、過去を司る精霊が現れた。家族と、そして恋人と過ごしたかつてのクリスマスの記憶。マーレイを失った日の記憶。精霊に見せられた思い出がスクルージを苦しめる。再び目を覚ました彼の前に、今度は現在を司る精霊が現れた。精霊に連れられて、クリスマスを祝う人々を観察するうち、スクルージは、心優しくも余命短い1人の少年・ティムに出会った。そして、きらびやかなクリスマスの陰で人知れず死んでいく、貧しい人々の存在に気づく。最後にスクルージの前に現れたのは、未来を司る精霊だった。物言わぬ精霊は彼に、身ぐるみをはがされて誰からも見捨てられた孤独な遺体と、対照的にティムの死を悼む大勢の人々の姿を見せる。やがて精霊たちとの旅を終えたスクルージは、現実の世界で、どのような行動を起こすのか…。