“教育とは何か？”その問いかけに実体験を通して答えてくれる自分史文学の傑作。「自分はここにいるべきではない」主人公は自信喪失と挫折をくり返すなかで、やっとの思いで卒業にこぎつける。学ぶことの苦しさと楽しさ、周囲の人たちとの心のふれあいーそのなかに人生を生き抜く真実が込められていることを感じさせてくれる珠玉の一編。第８回北九州市自分史文学賞大賞受賞作。