警視庁捜査一課、警部補明島竜三のもとに一通のクラス会の案内状が届いた。しかしそれは、一人の少女が、失跡した母を捜してもらうため、必死の思いでワープロで印刷した偽りの案内状だった。竜三は何年かぶりに休暇をとり、少女と二人で、母を初恋の女を求めて、信濃路にたつ。なぜか衣子は二人から逃げるかのように姿を消し、あとには死体が残されていた。舞台は上諏訪、松本、青木湖から、故郷の新潟、柏崎へと移る。麻薬密売の嫌疑もかけられた衣子。あとを追う県警の刑事、組織のヤクザ、謎の黒い影…