プライド・ロックの頂上で、呪術師のヒヒ、ラフィキはライオンの赤ん坊を高々とかかげました。ムファサ王とサラビ王妃の間に誕生した男の子に、ふもとに集まった動物たちがみな、めかずいています…。その子シンバは「未来の王」となるべき星の下の生まれました。けれど、運命のいたずらから国を追われる身となり、平和だった王国は悪がしこいおじスカーと、その手下であるハイエナたちの手にうばわれてしまいます。スカーの自分勝手なやり方に、自然界の微妙なバランスはくずれてしまいました。しまや瀕死の状態となった王国を救えるのは、ただひとり、りっぱに成長したシンバだけです。本編には、主人公シンバの恋人ナラをはじめ、ジャングルの名コンビ、プンバァとティモンなど、魅力あるキャラクターたちが数多く登場します。すばらしいストーリーに加えて、アフリカの雄大な自然を思い起こさせる鮮やかなイラストレーションの数々-『ライオン・キング』はまさに、これからの時代にぴったりの、心温まる物語です。