価格: | ¥1430 |
著者: | 井伏鱒二 |
出版社: | 講談社 |
発行年月: | 2010年02月10日頃 |
ISBN: | 9784062900768 |
種類: | 文庫 (講談社文芸文庫) |
在庫状況: | |
豊臣秀吉に寵愛された、博多の豪商茶人・神屋宗湛の日記の口語訳を試み、秀吉の茶会の人間模様を浮き彫りにした表題作。旧友に好物の鰻を生きたまま土産に届けようとするが、結局、苦労して運んだ鰻が死んでいたというアイロニーを描いた「うなぎ」ほか、「一握の籾」「質流れの島」「雷鳥」など、晩年の作品七篇を収録。闊達自在な老いの境地と、繊細な感性の震えを巧みに描出した、井伏文学の真髄を示す遺作集。