価格: | ¥961 |
著者: | 夏樹静子 |
出版社: | 集英社 |
発行年月: | 1987年05月 |
ISBN: | 9784087725889 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
東京農芸大学で大屋助教授の服毒死体が発見された。ワープロで打たれた遺書には肉筆のサインがしてあった。テップ100ミリグラムを服用した、と書かれている。毒物に詳しい彼が、なぜ、服毒後に、長時間はげしく苦しむテップを選んだのか。なぜ、劇薬を飲んだ後に遺書を書いたのか?しかし、死体解剖で体内から検出された毒物は、テップではなく、パラチオンだった…。次々と意外な事実を浮かびあがらせながら、死を直前にして揺れる人間の内面に迫る表題作。他に、単身赴任者の惨殺死体の背後に隠された冷酷な謀略を描く「心のデッドスペース」を収録。