価格: | ¥825 |
著者: | 庄野 潤三 |
出版社: | 小学館 |
発行年月: | 2018年11月08日頃 |
ISBN: | 9784093523509 |
種類: | 単行本 (P+D BOOKS) |
在庫状況: | 在庫あり |
熟年主人公の「私」は大阪府出身ながら生家は郊外にあり、家庭を持ってからは東京暮らしとあって、大阪の街について、実はよく知らない。そこで「私」は妻の従弟にあたる「悦郎さん」に会い、昔日の大阪を語って貰おうと会いにでかける。そして明治・大正・昭和の三代にわたる大阪商人の日常を丹念に聞き取ることで、“水の都”の移り変わりが匂い立つように浮かび上がってくる。淡いファンタジーの如く、さまざまな市井の人々の営みが生き生きと描かれた“第三の新人”庄野潤三の秀作である。