価格: | ¥605 |
著者: | 赤江 瀑 |
出版社: | 小学館 |
発行年月: | 2018年12月13日頃 |
ISBN: | 9784093523523 |
種類: | 単行本 (P+D BOOKS) |
在庫状況: | 在庫あり |
綾野姚子という無名で、しかも故人による新作歌舞伎『大内御所花闇菱』が上演される。妹で新劇女優である綾野曙子は、その当日、劇場内で死んだはずの姚子とよく似た女性を見かけるが、彼女は何者かに刺されてしまう。曙子は何者かがその女性を刺す時、「死んだんじゃなかったのか」とつぶやくのを聞く。見えない何かに導かれるように姉の秘密を探るうち、曙子は京都『早蕨』の門前で四つの風鈴に出会う。物語に出て来る風鈴ー山科の山中の窯で風鈴を焼く青年を訪ねる曙子を、妖しい運命が待ち受ける。現実と併行して展開する新作歌舞伎の物語という、著者面目躍如の妖艶にして耽美的な直木賞候補作。