価格:¥715
著者:高見 順
出版社:小学館
発行年月:2022年01月13日頃
ISBN:9784093524322
種類:単行本 (P+D BOOKS)
在庫状況:在庫あり
左翼運動後の虚無感を描いた“転向文学”の名作。「僕なんぞ因循で自分ながら厭になる、英語の本屋に毎日勤めているんだけど、つまらない、つまらないと言いながらいつの間にか年とって死んでゆくのかと、時折考えて、くらーい気持になって了うんですよ」-小関の虚無的な気持、待てよ、それは俺のものでもある、同時に俺たちと同時代の青年の大半が現在陥っている暗さだー旧制高校時代、マルキシズムに傾倒していた小関健児と篠原辰也。一方は現在、安月給の雑誌社勤め、もう一方は羽振りのいい金持ちの息子と境遇は大きく違うが、ともに“転向”による虚無感を抱えながら生きていたー。著者自身の体験に基づいた“転向文学”の傑作で、第1回芥川賞候補作。
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