価格: | ¥1001 |
著者: | 山本 一力 |
出版社: | 小学館 |
発行年月: | 2020年11月06日 |
ISBN: | 9784094068429 |
種類: | 文庫 |
在庫状況: | 在庫あり |
深川亀久橋のたもとに「三ツ木鮨」の看板を掲げた鮨職人・新吉は、親方から受け継いだ柿鮨の伝統と味を守り、日々精進を重ねていた。土地に馴染みのないこともあり開業早々から苦戦するも、旗本勘定方祐筆・小西秋之助から得た知識を活かし、鮨酢に柿の皮を使うとおいしさの評判は徐々に広がっていく。さらに、自らの職務と信念の間で思い悩む秋之助も、新吉の商いが軌道にのることで町方の役に立てたと、喜びを噛み締めていた。仕事へ掛ける心意気に共通点を感じた新吉と秋之助は、町人と武士という立場を超え、次第に友情を深めてゆく。