価格: | ¥440 |
著者: | 小池滋 |
出版社: | 新潮社 |
発行年月: | 2008年10月 |
ISBN: | 9784101361512 |
種類: | 文庫 (新潮文庫) |
在庫状況: | |
『坊っちゃん』のラスト、なぜ漱石は主人公を「街鉄の技手」という職業に就かせたのか。佐藤春夫の『田園の憂鬱』で、主人公を「憂鬱」にさせた「汽笛の音」の正体は。『〓(ぼく)東綺譚』執筆時の荷風は、当時の鉄道風景に何を見つけたのかー。明治から昭和初期の名作八篇中の謎と、廃線や路線変更によって生じた鉄道史の迷宮とがクロスする。ミステリの味わいを湛えたスリリングな鉄道エッセイ。