昔プレスリー今スギリョウ…。ロックのメンバーのようなサングラス。赤いブルゾンで、肩からポシェット。出で立ちはナウいが、心はいつも下町…。オバアチャンはティナを連れて博多に飛んで、小さな酒場に入る。おかみさんに引き合わせたり、４２年もの歳月を経て糠床で漬けたツケモノを食べさせたり…。ハーフゆえに美しく、その美しいさゆえに世間の冷い目をあびてきた孫娘ティナ。傷つきやすい彼女の青春を見守るオバアチャンの愛と凄みをユーモラスなタッチで描く。