価格: | ¥924 |
著者: | 阿部重夫(編集者) |
出版社: | 中央公論新社 |
発行年月: | 2004年04月 |
ISBN: | 9784121017444 |
種類: | 新書 (中公新書) |
在庫状況: | |
サッダーム・フセインを放逐し、イラクに救済者として降り立ったアメリカは、民主主義という福音がこれほど無力とは思っていなかったろう。なぜ戦後復興は泥沼に陥ったのか。宗派や民族の対立、いびつな国土という混乱の種は、イラク誕生時すでに蒔かれていた。一九二一年、暴発した排外運動を封じ込めようと、苦肉の民政移管でこの人工国家を生み出したガートルード・ベルの苦悩を軸に、イラクが背負う困難を照らし出す。