価格: | ¥902 |
著者: | 小川 剛生 |
出版社: | 中央公論新社 |
発行年月: | 2017年11月21日頃 |
ISBN: | 9784121024633 |
種類: | 新書 (中公新書) |
在庫状況: | 在庫あり |
兼好は鎌倉時代後期に京都・吉田神社の神職である卜部家に生まれた。六位蔵人・左兵衛佐となり朝廷に仕えた後、出家して「徒然草」を著すー。この、現在広く知られる彼の出自や経歴は、兼好没後に捏造されたものである。著者は同時代史料をつぶさに調べ、鎌倉、京都、伊勢に残る足跡を辿りながら、「徒然草」の再解釈を試みる。無位無官のまま、自らの才知で中世社会を渡り歩いた「都市の隠者」の正体を明らかにする。