価格: | ¥990 |
著者: | 川平 敏文 |
出版社: | 中央公論新社 |
発行年月: | 2020年03月18日頃 |
ISBN: | 9784121025852 |
種類: | 新書 (中公新書 2585) |
在庫状況: | 在庫あり |
鎌倉時代末期、兼好法師が著した日本文学屈指の古典『徒然草』。自然の移ろいに美を見いだし、死や老いが主題の随想を含むため「無常観の文学」という理解が主流だ。しかし、ベストセラーだった江戸時代には多様な読み方がなされた。江戸幕府に仕えた儒者の林羅山は儒教に基づく注釈書を作り、近松門左衛門は浄瑠璃で兼好を色男として描いた。本書は『徒然草』の知られざる章段や先達の読みを通して奥深さと魅力に迫る。