価格: | ¥990 |
著者: | 伊藤 俊一 |
出版社: | 中央公論新社 |
発行年月: | 2021年09月21日頃 |
ISBN: | 9784121026620 |
種類: | 新書 (中公新書 2662) |
在庫状況: | 在庫あり |
荘園は日本の原風景である。公家や寺社、武家など支配層の私有農園をいい、奈良時代に始まる。平安後期から増大し、院政を行う上皇の権力の源となった。鎌倉時代以降、武士勢力に侵食されながらも存続し、応仁の乱後に終焉を迎えた。私利私欲で土地を囲い込み、国の秩序を乱したと見られがちな荘園だが、農業生産力向上や貨幣流通の進展に寄与した面は見逃せない。新知見もふまえ、中世社会の根幹だった荘園制の実像に迫る。