価格: | ¥880 |
著者: | 外山 滋比古 |
出版社: | 中央公論新社 |
発行年月: | 2020年02月19日頃 |
ISBN: | 9784121804334 |
種類: | 新書 (中公新書 433) |
在庫状況: | 在庫あり |
もともと日本語は「終りよければすべてよし」の構造で、重心は末尾の動詞にあった。だが次々と登場した名詞群に関心が移り、バランスが崩れた結果、長く培われてきたおもしろさは失われた。それは翻訳文化の影響だといえる。日本語本来の魅力を取り戻すうえで、話し言葉がもつ豊かさこそ重要なカギとなるのではあるまいかー。日常の言語生活にひそんだ盲点の数々を、英語表現と比較しつつ軽やかな筆致で示唆するエッセイ。