価格: | ¥1650 |
著者: | 森崎和江 |
出版社: | 日本放送出版協会 |
発行年月: | 1988年11月01日頃 |
ISBN: | 9784140051382 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
九州・柳川の名商家に生まれた白秋は、実母というより乳母に育てられた。狐が化けたり生肝とりが信じられていた時代の多感な少年の目に、明治の柳川はどう映ったのだろうか。少年は中学生となり、中島白雨という才気ある友を得て、ともに文学を志す。ところが、日露戦争開戦3日後、白雨は自殺する。無二の親友をうしなった白秋は、文学一途に生きるべく、故郷を捨てて上京する。それは、大人への旅立ちでもあった…。膨大な資料を背景に、少年北原白秋を主人公にした、イマジネーションあふれる“詩小説”。