価格: | ¥1540 |
著者: | 新田次郎 |
出版社: | 文藝春秋 |
発行年月: | 1987年08月 |
ISBN: | 9784163637501 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
甲斐の領主武田信虎は、狂乱の日々を送り、長男晴信(後の信玄)をことごとく遠ざけていた。またその圧政は民に怨嗟の声をまきおこしていた。晴信は無念の思いを遠駆けと女色にまぎらしていたが、宿将板垣信方らに動かされてついに信虎追放を決意する。甲斐の主となった晴信は信濃に怒濤の進軍をはじめた。諏訪頼重を甲斐に幽閉し、小笠原長時を塩尻峠にほふり、村上義清を砥石城に破った。しかし、この晴信の快進撃を越後では長尾景虎(後の上杉謙信)が互いに天下を望む者として冷やかにみつめていた。