価格: | ¥800 |
著者: | 夢枕獏 |
出版社: | 徳間書店 |
発行年月: | 1988年05月01日頃 |
ISBN: | 9784191536623 |
種類: | 新書 (Tokuma novels) |
在庫状況: | |
黒伏村の久我沼家は呪われていた。主・羊太郎の異常に気づいたのは、息子夫婦の佐一郎と千絵だった。犬のように四つん這いで月夜に向かって吠え、嫁の千絵にのしかかるのだ。犬神が憑いたーそう信じた佐一郎は犬神落としを頼むが、祈祷師・牛斎は手首を噛み潰され、落とし屋・聴問も歯が立たない。一方、佐一郎は夢で寒月翁と名のる異形の老人を見る。老人は久我沼家の滅亡を予告する。そして悲劇が起こった。羊太郎は孫・加津雄の首を切り落とし、千絵に襲いかかるのだった。そこへ、祟られ屋・九十九乱蔵が現われた。