村は死んでいた。宝石強盗犯の三人組が隠れ場所に選んだ新潟県四貴村は、五年前に廃村と化したはずだった。そこに皓々と明りの点る一軒の家。足を止めた三人の前に一人の少年が現われ、「帰れ。あの家の明りはさっき点いた。ここが最終線だぞ」と告げた。その言葉を尻目に三人が踏み入った場所ーそれは様々な物化の蠢く、邪霊気の山であった（「山童子」）。他に「剣鬼山」を収録。超伝奇官能アクション。