価格: | ¥512 |
著者: | 南原幹雄 |
出版社: | 徳間書店 |
発行年月: | 1990年09月01日頃 |
ISBN: | 9784195991749 |
種類: | 文庫 (徳間文庫) |
在庫状況: | |
玉里は松葉屋の折檻部屋で、三日目の朝をむかえた。天井下の梁からおろされた綱で玉里は吊るされている。半裸の肌身に縄目が食いこんでいた。後ろ手にされた手首と腕の痛さも、今は感じなくなっていた。足ぬきをはかった遊女が、どんな仕置きを受けるものか、玉里も話には聞いていた。しかし、こんな酷いものとは。玉里はひたすら耐えていた(廓祝言)。表題作他、悲恋を描く時代小説七篇を収録。