女は首の左側を血で染めていた。すぐ横に、にぎりの大きなカッターナイフがころがっていたー。東城鬼彦。詩人として著名な彼には、若い女ばかりを狙う残虐な切り裂き魔としての別の顔があった。第三の犯行直後、現場近くで知り合いの女優・毛利瑞子と擦れ違った。鬼彦の血の祝祭の生贄として、瑞子を次のターゲットに選んだ！新感覚のストーリー展開で、凄まじい官能と恐怖を描く、傑作サスペンス。