“かみなり親父”と怖れられた直参旗本の大河内政盛。隠居してからは、息子・右京の妻・綾音のお腹にいる初孫が生まれるのを楽しみにしていた。ある日、彼の碁敵である元勘定奉行の堀部が、不審な死を遂げた。ちょうど同じ頃、大目付に就任したばかりの右京は、堀部が退任する前に調べていた抜け荷の噂のある廻船問屋の番頭を捕らえ、追及していた。“ひょうたん息子”が御政道を正すために大暴れ。