“抱っこガール”。タレント志望の若い女の子が、テレビタレントになりたい為に、テレビ局員や、大物タレントに抱かれることも辞さない女の子のことをいう。大沢浩は、そんな女の子・坂本亜矢子を目の前にしていた。「いいオッパイしてるね、これだったら百点満点だね」。亜矢子は唇を噛んで恨めしそうな目をして彼を睨んだ。指先が花びらの突端に触れて亜矢子がピクンと震えた。明らかにまだ幼い花びらである。可憐で、触れれば壊れてしまいそうなあやうさを感じさせた。珠玉の美少女ロマン１１篇を収録。