価格: | ¥512 |
著者: | 夢枕獏 |
出版社: | 朝日ソノラマ |
発行年月: | 1986年09月 |
ISBN: | 9784257763451 |
種類: | 文庫 (ソノラマ文庫) |
在庫状況: | |
風雨が強く叩きつける夜、半ばキマイラと化した大鳳吼は、新宿の高層ビルをよじ登り、久鬼と運命的な再会を果たした。苦しみをくぐり抜けた者と未だそのただ中にある者とは割れた窓ガラス越しに見つめ合い、それぞれの裡に秘めた熱い想いが夜の闇に流れ出て火花を散らした。そして同じ夜、同じ宿命を背負って嵐の中をさまようもう一人の男がいた。ついに日本上陸を果たした巫炎である。巫炎は渋谷の街で大鳳の消息を尋ね歩いていた。嵐の一夜が明けて、様々な初めての出会いが新たな展開を生み出そうとしていた。上野で典善と巫炎が闘い、小田原で雲斎と玄造が互いの肚を探り合い、そして円空山では、岩さんと涼子が秋の風の中に向かい合っていた。夢枕獏、渾身のシリーズ《キマイラ・吼》第7弾!