価格: | ¥1870 |
著者: | 相野谷安孝 |
出版社: | 大月書店 |
発行年月: | 2001年11月 |
ISBN: | 9784272360376 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
介護保険制度の基礎的考え方を他の分野、とりわけ社会福祉制度に波及させようとして厚生労働省が進めるいわゆる社会福祉基礎構造改革は、これまでの社会福祉を消し去るような内容を含んでいる。利用選択化、契約化といった方向で、国民の生活問題を真に解決できるのか。また、社会保障構造改革が進む中での諸制度改悪は、医療費の自己負担問題にみられるように自己責任原理が全面に出てきて、国民生活の実態からますます乖離した政策方向が取られようとしている。そもそも社会福祉、そして社会保障とは何なのであろうか。また、その公的責任とは何か。介護保険の限界を総合的に検討することを通して、そのことを考える。