価格: | ¥2860 |
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著者: | 仲正昌樹 |
出版社: | 御茶の水書房 |
発行年月: | 2005年01月 |
ISBN: | 9784275003607 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | お取り寄せ |
各個人の「自由」な活動の空間の確保と「生命」を維持するための安全保障を二大目標に掲げてきた近代国家は、人々の「生」の形を“自ずから”「正常=規範性」に従属させる高度な「生・権力」を築き上げてきた。しかし、近年、医療・生命倫理・性の領域において強調されるようになった「自己決定権」の問題を中心に、「自由への権利」と「生命管理」の間の根源的な矛盾が露呈されつつある。金沢大学附属病院産婦人科での無断臨床試験をめぐる訴訟を具体的な出発点としながら、医療体制を中心に形成される生・権力のただ中にあって、「自由」を実質化することの困難について考察する。