価格: | ¥2200 |
著者: | 樋口大介 |
出版社: | 河出書房新社 |
発行年月: | 2006年02月 |
ISBN: | 9784309906706 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
「ヨーロッパ1848年」の革命派にして19世紀後半の大芸術家ヴァーグナー、フォンターネ、ドストエフスキーは反ユダヤ主義者になった。カフカはとりわけヴァーグナーによって「ユダヤ人抹殺」を予見する。では、かの偉大なるゲーテは防波堤になってはくれないのか。カフカは「ゲーテのぞっとする本性」を知っておののく。ドストエフスキーは『分身』でゲーテに挑んでいた。カフカはゴリャートキンの身元である作家ヤーコプ・レンツを読んで分別を取り付けようとする。カフカ読解のさらなる展開。