唐の長安から天竺へ取経の旅に出た三蔵法師は、五行山で石牢にとじこめられていた孫悟空を助けだし、弟子にする。途中、黒熊の精・黒大王と錦襴袈裟の争奪戦を演じた悟空と三蔵は、烏斯蔵国の高老荘で、大耳で大飯食らいの豚男・猪八戒をこらしめ、二番目の弟子とした。さらに旅を続ける三蔵主従は、貂の怪物・黄風大王を退治して後、渺々たる大河・流沙河にさしかかった。と、急に大波が湧きおこり、九つの髑髏をかけた妖怪が現れた…。