江戸に出て身を立てるべく、父の死をきっかけに三河を出立した桃山丈太郎だったが、不慣れな道に迷い、野垂れ死に寸前でたどり着いたのは、小田浜藩に仕える素破の里だった。九死に一生を得た丈太郎は、女頭目のあかりから、如月というくノ一を江戸の上屋敷にいる鞘香姫のもとまで送り届けて欲しいと頼まれるが…。小田浜藩の姫君でありながら、素破の里で身につけた淫法を自在に操り、敵を倒していく鞘香姫の活躍を描く書下ろし好評シリーズ第六弾。